小児科の門をくぐる子供たちにとって、薬剤や消毒液などの独特な匂いが漂う病院は、まさに恐怖に満ちた場所です。
小児科に従事すれば、泣き声が響く診察室で、看護師として何かできないかと思う場面に度々遭遇するはずです。
そこで試してほしいのが、ちょっとした遊び道具を取り入れることです。
たったそれだけで、子供たちの表情は劇的に変わります。

子供たちの心を動かす道具として役立つのが、ぬいぐるみです。
処置の際にそばに置いておくだけでも安心感を与えられますが、看護師がぬいぐるみに話しかけたり、先にぬいぐるみに処置をするふりをしたりすることで、子供の「怖い」という気持ちを好奇心に変えることができます。
ぬいぐるみを通じてコミュニケーションを図れば、看護師自身も怖い人ではなくお友達のような親しみある存在として認識してもらえるでしょう。

検査や処置の際、深呼吸をしてほしい場面では、昔ながらの吹き戻しや風車が大活躍します。
単に「大きく息を吸って吐いて」と指示するだけでは伝わりにくいですが、これらの道具を使い、「紙がどこまで伸びるかな」「お花を回してみよう」などと声をかければ、それは遊びの一環になります。
子供が目の前の道具に夢中になれば、スムーズに深い呼吸を診察できます。

こうした道具は、単なる遊び道具ではなく、子供と医療従事者をつなぐ大切な架け橋となります。
子供たちを少しでも笑顔にしたいのなら、こうした道具を駆使し、病院という場所を「怖い場所」から「親しみある場所」へと変えてあげましょう。